バーの店内で人形芝居のセットを組み立てるのに手間取っている。グランドピアノが邪魔なので動かしているとマルセル・デュシャンが現れて、鍵盤に丸いマークを彫ってもいいかと訊くので、バーのマネージャーに確認しなければならないが、ピアニストが嫌がりそうだと言うと、デュシャンが「大丈夫だよ」と言って白鍵を3本抜いて持ち去ってしまった。 ヨク見ると、デュシャンが抜き去った鍵盤は、もともと余分だったことがわかった。 そのピアノは「デュシャンの歯欠けピアノ」と名づけられた。