目が覚めると、天井の隅に膨らんだ茶色いクラフト紙の紙袋があった。紙袋の開いた口からは、ひとまわり小さい紙袋が飛び出ていて、「レッドスネーク、カモーン」みたいにパクパクと口を開いたり閉じたりしていてちょっと不気味。 すると小さな袋の口から黒くて大きなムカデがするすると出てきたのでビックリした。 しかし、よく見るとそのムカデはすでに死んで黒く干からびていたのだった。 やれやれ、と思う間もなく、ムカデの頭から小さなクモがツーッと糸を引きながら降りてきた。そのクモがムカデを殺した毒グモだったのだ。 どうしよう、どうしようとバタバタもがいてるところで本当に目が覚めた。